【現役CA】コロナによるCA採用中止で伝えたいこと

CAになるために毎日努力していた方にとってどれだけ悔しくて悲しいか。。
泣くだけ泣いて、何も考えられなくなっているかもしれません。
また、CAになりたいモチベーションを保つのが難しくなってきているかも。。

私は日系航空会社(国内線/国際線）で約２年半、現在はアジア系の外資航空会社で働いています。

私がどうしても伝えたいのは、
「既卒採用があるよ」っていうこと。
というのも私自身が、既卒で1社目の日系航空会社に入社しました。

既卒でもチャンスは多い

既卒だから新卒に比べて、CAになれるチャンスが少ないとは思いません。
というのも、新卒を逆に採用したがらない会社も多いです。特に外資系に関しては。
現に私が今働いている外資系航空会社は、新卒・既卒の規定なく採用していましたが受かったのは新卒の人は15％くらいで大半が既卒です。
日系は新卒の方が採用数が多いから。。と思っている人もいるかもしれません。私が日系航空会社に入社したときは、新卒よりも既卒の方が採用数が多かったかなと記憶しています。
航空会社の採用方針は頻繁に変わります。なので、既卒を多くとる年もあります！
なので既卒でCAになるチャンスはたくさんあります。

既卒入社ならではの良さがある

学生時代のすべてをCAになるために頑張っていた人は、やるせない気持ちでいっぱいだと思います。
でも新卒でCAになった人の大半が言うのは、「他の業界もみてからCAになりたかった」という一言です。正直、1社目の日系航空会社で働いていたときは、仕事の帰り道に泣きながら帰る日が多かったです。（もちろん楽しいこともありましたが）
航空業界は、かなり独特な業界です。だからこそ、この世界しか知らなくて心を病んでしまってすぐに辞めてしまう人も多いです。
ですが他の業界で働いていた経験があれば、いろんな視点で会社や仕事に向き合えます。
もっとラクに働けます。

年齢制限はゆるくなってきている

次の採用の見通しがなくて、年齢のことが気になる人もいるかもしれません。
ですが、日系、外資系問わず年齢制限はゆるくなってきています。
私が日系航空会社に内定したときは、30才を超えている人が24人中3人ほどいました。また、CA未経験のお子さんをお持ちの方もいました。
今の外資アジア系航空会社だと、20人の訓練同期で２人ほど。元々、前までは年齢制限があって20代前半しか採用しない方針だったようですが、そのルールもなくなりました。
そして日系、外資ともに20代後半の方が多かったです。
また、先輩が年齢制限が厳しい韓国系航空会社に内定していました。

「アジア系は、若くないと受からない」と思っているかもしれませんが実際に30才を超えていても採用されている人はいますし、
アジア系独特の若い子しか雇わない方針は変わってきています。

ですが、年齢が若い人に比べてハンデはないとは言えません。
なので、やるべきことはしないといけません。
それは後ほど「今、CAになるためにできること」でお伝えできれば。。。（引っ張ってすみません！）

面接でアピールできることが増える

これが、私が一番既卒の採用面接でよかったと思えることです。
私は大学時代にアルバイトもサークルも頑張っていませんでした。。(クラスでも目立つきらきらタイプでもなく、ラクなアルバイトをしながら、ぼけ～と生きていました）
なので、面接でアピールできることが少ないのが悩みでした。また、薄っぺらいアピールなので、面接官に突っ込まれると、しどろもどろに。。
就職をしたら、大学時代のアルバイトよりも責任がある仕事が任されます。
なので就職をして仕事にきちんと取組むと面接でアピールできることが増えます。
私はメーカーで発注作業をしていたのですが、”一度も発注ミスをしたことがない”ことをアピールしてました。
大したことないアピールで恥ずかしいのですが、本当のことなので面接で突っ込まれても、びくびくせずきちんと返答できました。
大企業で大きな仕事をしていなくても大丈夫です。自分の仕事を責任感をもってやるだけで大きなアピールになります。

CAになるのにどこの業界での経験が有利なんて答えはない

どこの業界でもどんな仕事でも大丈夫です。
私は、メーカーの営業事務をしていました。
同期も、同じく事務職、ホテル、銀行員、営業など幅広くいろんな業界で仕事をしていた人がいました。

今、CAになるためにできること

将来的には、採用は必ずあります。
実際に私が既卒で内定をもらった時にしていたことをお話しさせてください。
それが、きちんと目の前の仕事を頑張る。
仕事の仲間や上司に誠実に向き合って困っていたら助けるなど、普段から人との接し方に気を付ける。
仕事を通して、面接でアピールできることを増やす。
意識していたのは、これだけです。

面接で仕事に真面目に取組む姿勢をみせて、かつ一緒に働きたいと思わせることができれば面接官はぐっとくるはず。
普段、同僚や上司にどのように接しているかは、その人の表情でわかります。採用には現役のCAも面接官として参加することも多いのですが、仕事柄、その人の顔や表情でどんな人か見極める超能力を身に着けているので(笑)
なので、今いる場所で精一杯頑張るのが大事です。

年齢のハンデがある人は、より真剣に目の前の仕事をきちんと取組んで、上司や後輩や取引先に向き合う必要があります。自立していて人生経験が豊富な人はかなり面接官へのアピールになるようです。私の周りの30才を超えて内定している人がみなさんそういう人でした。

既卒入社でよかった理由

同期がいろんな業界から来ていて本当に楽しかったですし、辞めてもずっと繋がれる友達ができました。
新卒の方は同期同士が仲が良くないコースもあるようで。。。
その点、既卒のコースは社会を経験しているからか、ギスギスした感じが全くありませんでした。
あとは、仕事をしていたので東京までの面接の交通費やスーツを親に頼まなくても自分のお金で買えたこと。学生時代は、交通費がなくて何度か面接に行けなかったことも。。。
頑張って働いてもらったお金を使う分、絶対に受かりたいという気持ちで頑張れたのもよかったです。